2018年08月08日
クーリングタワー及び冷却水の基礎についてです。
冷却塔(クーリングタワー)の特性や水の性質を知っておく事は、設備を長く使うことになります。その点をふまえ冷却水管理装置のご提案です。
目的
「機械の温度が下がらない。水量が減ってきた。などの生産に支障を来すような状態を回避するため。また、トラブルによる設備の故障や修理にお金を使わないようにするため。」
得られる効果
・メンテナンスを含めたランニングコストがかからない
考えられるリスク
・初期投資が必要
1.冷却塔の原理
2.冷却塔の種類
開放型
密閉型
直接冷却水が空気に触れることは無く、銅管の中を通ります。
銅管の周りを空気と水によって、冷やされる構造になっています。
冬場、凍結による銅管の破損に注意が必要です。
外部環境が悪い時(砂埃や落ち葉等が舞い込んでくる)や冷却水の管内の異物を入れたくない場合に採用されることがあります。
3.冷却水の特性
冷却水を長時間使用すると、濃縮が始まります。水の蒸発や温度の変化の繰り返しにより
濃度が高まります。例えば、水1m3が蒸発すると、60gの不純物が残ります。
そのため、濃縮しないように水の補給や、水質の管理が必要となります。
冷却塔ではどれくらい蒸発するのか?
例えば、CTA-2NEの場合
循環水量 13L/min × 2 =26L/min
蒸発損失 26L/min × 0.87% = 226cc/min
約1%の水が蒸発してきます。
また、それ以外にファンによる飛散水量が、0.1%
ブロー水量は、0.3%、
全体では0.87 + 0.1 + 0.3 = 1.27%となり
約350cc/minの補給水が必要となります。
4.濃縮を防ぐ対策方法 事例
冷却水管理装置を取り付ける。
濃縮を自動的に給水する事で事前に防ぎます。
また、薬品の投入により藻の発生などの有害な物質を同時に防ぐことが出来ます。
5.まとめ
どのような水質を維持するかによって、冷却塔及び水質の管理の仕方が変わります。
初期投資と後々のメンテナンスを検討した上で、設備仕様を決めることをお勧めします。
一度、濃縮が始まりますと、除去するためにコストがかかります。
全体のコストを視野に入れ、トータル的に安価な、長期的に安定した状態を保つようご提案をさせて頂きます。
お気軽にご相談頂ければ幸いです。
【問い合わせ先】
営業部 高橋・黒木まで
TEL:0566-81-0885
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投稿者
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