2012年12月25日
さて、残すところ今年もあと少し、今年も例年に比べるとやはり非常に寒く事務所におきましては当然ながら暖房を使用していると思われます。
まず初めにちょっとした質問ですが、冷房と暖房とどちらが消費電力が大きいかご存知ですか??
答えは一般的に暖房の方が消費電力は大きくなります。理由は割愛させて頂きますがイメージ的には冷房時の消費電力が大きく感じるのはデマンドの問題と重なっているからではないでしょうか。
今回はその暖房(もちろん冷房でも)で効果のある省エネのお話しとなります。
さて今回ご紹介させて頂くのは下の写真の機械です。
これが何か分かりますか?
これは換気扇の運転をコントロールする商品となります。
目立たない場所で黙々と部屋の空気を入れ替えている換気扇ですが、いつもまわっていませんか?
換気扇は室内の清浄度を保つために設置が義務付けられており、その選定方法は一般的に対象面積から、使用用途、収容人数を仮定して計算で算出されます。しかしながら、ほとんどの事務所では人がいる、いないにかかわらず絶えず回り続けています。“換気回数”、“換気量”、“風量”といろいろありますが今回着目するのは
“CO2濃度”です。
先程の機械の中にCO2を測定するセンサーがついており、CO2の濃度と設定濃度を比較して、設定より低い時は停止させ、高くなれば運転させます。もちろん回転数制御にも対応しています。
前置きはこのぐらいとして本題に入ります。
なぜこれが空調の省エネかというと、まずは下のイメージ画像をご覧ください。
イメージ画像のように、空調機と換気扇、その制御には関係が無いようにも思えますが、エネルギーの観点から見るとこの関係は非常に重要な関係になるのではないでしょうか。
部屋の空気は正常に保たれますが、空調機を中心として考えると非常に無駄なエネルギーを使用する場合があります。よって換気扇の運転状況を見直すことによって空調の負荷低減につながることとなります。
では、どのくらいの低減になるかいつものように弊社スマートファクトリーショールームにて実験してみましたので、その結果を以下に記します。
◇ショールームの2Fセミナー室にて全く誰もいない状態で換気扇を連続運転した時の空調電力と換気扇を濃度管理(1,000ppm)した時の電力の違いを実験してみました。
いかがでしたか。
少し極端な例でしたが、1つの空間(部屋)で設計条件のまま使用されている部屋は非常に少ないと思います。特に換気扇は使用エネルギーが少ないので見過ごされがちですが、空調の負荷低減には重要な要素となります。この機会にぜひ皆さんの職場の換気扇の状況を確認されてはいかがでしょうか。
次回からは、「ポンプの省エネ」として全3回のシリーズをご紹介させて頂きます。
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