2014年03月03日

シリーズ第8回 ボイラーの空気比について考える(2)

皆さんこんにちは。
今回は“ボイラーの空気比について考える”の2回目となります。
前回のメルマガでボイラーにおける空気比の概念と重要性はお話しましたので、今回は当社ショールームのボイラーにて実際どのくらい数値的な違いがあるのか実験をしました。

今回の実験は、ショールーム設置の回転釜に水を連続的に給水し、釜内の水温を約42℃程度の一定に保つような状況を作ってみました。そこへ、空気比の異なったボイラーより蒸気を送気して、燃料使用量(ショールームはLPG)の違いを測定しました。


近年のボイラーは大型から小型の貫流ボイラーが主流となってきました。貫流ボイラーはその構造上空気比は大幅にずれることはありません。しかしながら、これはもちろん定期点検を行っているという大前提のお話です。 
 
当社はボイラーに関しては自社メンテナンスを行っており、空気比はもちろんのこと、付帯設備を含めた点検調整をお客様にご提案させて頂いております。そのメンテナンス担当の社員の体験談からですと、定期点検を行っていないボイラーでは、高い値ですと10%前後(空気比に直すと1.7程)のボイラーを見たことがあるそうです。このような経験も加味して今回空気量を調整したボイラーの空気比は1.6程に調整して実験してみました。 
 
結果は以下の通りとなります。

近年のボイラーは大型から小型の貫流ボイラーが主流となってきました。貫流ボイラーはその構造上空気比は大幅にずれることはありません。しかしながら、これはもちろん定期点検を行っているという大前提のお話です。

当社はボイラーに関しては自社メンテナンスを行っており、空気比はもちろんのこと、付帯設備を含めた点検調整をお客様にご提案させて頂いております。そのメンテナンス担当の社員の体験談からですと、定期点検を行っていないボイラーでは、高い値ですと10%前後(空気比に直すと1.7程)のボイラーを見たことがあるそうです。このような経験も加味して今回空気量を調整したボイラーの空気比は1.6程に調整して実験してみました。

結果は以下の通りとなります。


一般的な値となりますが、この空気比が0.1変わりますと燃料費で1%程の違いが出ると言われています。今回の実験ではかなり大きく削減効果が出ましたが、重要なのはやはり空気比を定期的に確認することが燃焼設備の省エネにつながるということです。 
また、この空気比の調整はもちろん専門的な知識や技術は必要となりますが、定期点検の時に同時に行う(依頼)ことによって調整費用はそこまで大きく追加されることはありませんのでぜひ一度確認することをお勧め致します。 
 
最後に空気比の違いの省エネ効果を試算する計算式をご紹介させていただき、テーマ“ボイラーの空気について考える”を締めたいと思います。

一般的な値となりますが、この空気比が0.1変わりますと燃料費で1%程の違いが出ると言われています。今回の実験ではかなり大きく削減効果が出ましたが、重要なのはやはり空気比を定期的に確認することが燃焼設備の省エネにつながるということです。
また、この空気比の調整はもちろん専門的な知識や技術は必要となりますが、定期点検の時に同時に行う(依頼)ことによって調整費用はそこまで大きく追加されることはありませんのでぜひ一度確認することをお勧め致します。

最後に空気比の違いの省エネ効果を試算する計算式をご紹介させていただき、テーマ“ボイラーの空気について考える”を締めたいと思います。


 
次回からはテーマが変わりまして、“エアー配管の圧力損失について考える”をお送り致します。


次回からはテーマが変わりまして、“エアー配管の圧力損失について考える”をお送り致します。





HIC豊安工業株式会社のブログです。

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