2012年07月25日
(クリックにて拡大)
☆スマートファクトリー2周年記念イベント 開催決定☆
弊社ショールーム「スマートファクトリー」も、おかげさまで8月で2周年を迎えます。
そこで、皆様への感謝の気持ちを込めまして、次回のセミナーでは多数の企画をご用意しております。
◇開催日時: 8/24(金)・8/25(土) 2日間限り
両日とも 10:00〜19:00
◇場所 : スマートファクトリーショールーム
(愛知県刈谷市一ツ木町4丁目6番地11)
◇その他 : 入場無料!
〜ココは見逃せない!3つのおすすめポイント!!〜
その1 : FEMSデモンストレーション
その2 : ソーラーカーがやってくる
その3 : 多数の計測機器を展示
その他、アンケートにお答え頂いた方全員にチャンスのあるお楽しみ大抽選会も行います。
空くじナシ!特賞は今話題の「ダイソン羽根のない扇風機」をご用意しております。
お子様向けのキッズコーナーもご用意しておりますので、ぜひ夏休みの思い出にご家族でもお越しください。
どなたさまもどうぞお気軽にお越しくださいませ。
皆様のご来場を社員一同心よりお待ちしております。
2012年07月25日
◇ 豊安チャンプルー ◇
梅雨まっさかり!!
ジメジメしているある日の夕刻
突如鳴り響く社内放送。
ピーンポーンパーンポーン・・・
「え〜、ただ今からゴーヤ植えます。」
実は我が社では、
・・・野菜作ってます
毎年、採れた野菜でバーベキューやらパーティーやら
お酒を飲むのです
一声でわらわら集まる当社社員
皆、てきぱきと慣れた手つきで植えてます
あっという間に完成!
順調に成長中♪
収穫が楽しみです
・・・・・・・・じゅるじゅる
◇ 30代はタオルが似合う ◇
7月初頭
場所は近所のグラウンド
本日は待ちに待ったキックベース大会!♪\(^^)/\(^^)/♪
でも天気は雨模様・・・。
実施か中止かは直前まで危ぶまれました!
皆の願いが通じて無事開催\(^^)/
「がんばるぞー おー!」
3チームに分かれて、熱戦開始。
皆、年を忘れて奮闘してます
結果は・・・まぁ置いといて、
今回一番輝いていたのは
タオルの似合う 高須さん!!
皆さんお疲れ様でした
MVPの一言
「足が筋肉痛になりました」
2012年07月25日
先回までは、トラップのトラブルの中でも主に「蒸気が滞留して起こすトラブル」をご紹介して来ました。
今回はもう一つの要因である、「蒸気が漏れて引き起こすトラブル」について焦点を当てて考えていきます。
第1回目でもお話しさせて頂きましたがトラップの求められる機能の中のひとつに『蒸気を漏らさない機能』があります。
トラップからの蒸気漏れは、本来ならば生産で使用されるべき蒸気がそのまま外部へ放出されているわけで燃料の増大につながり非常にもったいないと言えます。
◇◆◇◆◇
蒸気漏れトラブルを考えていく中で非常に深く関わってくるトラップがあります。それが『ディスク式スチームトラップ(ディスク式トラップ) 』です。
では、具体的にディスク式トラップとはどういうものか説明していきます。
下の写真がディスクトラップです。
その下にあるのが、作動原理を表しています。
構造はトラップの中でも一番簡単で一番多く使用されています。イメージとして500円玉が一枚入っているだけです。
特徴としては以下の点が挙げられます。
1. 製品がコンパクトである
2. 取付姿勢が自由である
3. 構造が簡単なため壊れにくい
ただ注目する点は、このトラップの特性として蒸気ドレンと蒸気の流速差を利用して閉弁を行っているということです。これは言い換えれば『蒸気を放出することにより、初めて閉まる構造のトラップ』となるのです。
他のトラップとの蒸気漏洩量を比較してみました。
そして、このトラップを扱う上で重要となってくる要素は背圧です。
みなさん背圧という言葉を聞いたことがありますか?
背圧とは、スチームトラップ出口にかかる圧力のことを言います。
昔はトラップの出口はほとんどが解放になっていたために問題にならなかったのですが、最近では省エネの観点でほとんどがボイラ室までドレン回収をし、給水温度を上げることが多くなってきました。
このように、各種生産設備から出るドレンを集合させることにより配管内圧力が上昇し、結果的にトラップには背圧がかかっていきます。
では、ディスクトラップに背圧がかかると、どうなるのでしょうか?
再現してみました。
ディスク式の場合、先に述べたように閉弁は蒸気ドレンと蒸気の流速差を利用して閉弁しています。
そのため、背圧がかかることにより蒸気の流速は遅くなり、弁が閉まらなくなります。そして、その結果トラップから蒸気が吹きっぱなしになるのです。
では、吹きっぱなしがどの位の損失につながるのか、以下概算で計算してみます。
6円/kg×8kg/h×10H×25日×12ヶ月=14,400円
(1台あたり8kg/hの漏れと仮定)
また、この吹きっぱなしによって、ドレン回収を行っている給水タンク内の温度が必要以上に上がり沸騰している現場をたまに見受けられます。
給水温度が80℃を超えると給水不能となるため、この状態が続くと、ボイラのトラブルにもつながってきます。
以上、今回のテーマ『蒸気漏れで引き起こすトラブル』ということで主にディスク式トラップに焦点を当ててお話してきましたが、このトラブルに比較的多くかかわっているというだけで、決してこのトラップ自身が悪いというわけではありません。他のトラップも使用方法や取付方法を間違えると蒸気漏れを起こします。
重要なことは、
「使用用途に合わせて適正なトラップを選定して正しく取り付ける」
という事です。
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4回に渡って、特によくあるスチームトラップのトラブル事例を抜粋してご紹介してきました。
トラップの種類は、メーカー、構造によって非常に多く、弊害も多岐に渡るため、とてもここで全例を挙げてご紹介することはできません。
ただ、総じて言えることは
1. 蒸気使用にマッチした最適なトラップ選定の考え方がある
2. どのトラップも採用するにあたり、メリット、デメリットが存在するため、
万能なトラップは存在しない
3. 最適なトラップを選定しても、取付方法によっては不具合を起こす
以上3点です。
健全な蒸気利用をする上でスチームトラップは重要な機器です。あまり目立つことなく裏方でさりげなく付いていることが多いですが、この機会に一度注目してみてはいかがでしょうか。
この記事に関してのご意見・ご質問等があれば、GKC担当:永井までお気軽にお問い合わせください。
また、弊社ショールームにて今回ご紹介したディスク式トラップを始めとして各種トラップの動きを実際にご覧いただけます。
今回まで4回に渡り、『スチームトラップについて考える』をテーマにご紹介してきましたが、次回からは新しいテーマ、『コンプレッサーについて考える』をテーマにご紹介いたします。
次回をお楽しみに。
2012年06月25日
☆スマートファクトリー イベント情報☆
6月14日(木)、スマートファクトリーショールームにて、
6月度のイベントを開催致しました。
今回は『コンプレッサーの省エネ運転』をテーマにスグに実践できる具体的な方法等をご紹介していきました。
今回のイベントでは、10社 15名の方にお越し頂きました。
御来場頂きました皆様、誠にありがとうございました。
さて、次回のイベント開催は8月となります。
弊社ショールームも8月で2周年を迎えます。
8月のイベントでは、皆様への感謝の気持ちを込めまして、
豪華景品の抽選会など、数々の企画を現在計画中です。
詳しい内容につきましては、次回のメールマガジン等にてご案内致します。
どうぞお楽しみに。
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2012年06月25日
第3回目となる今回は、「ストール現象」についてご紹介していきます。
皆様方の工場において、空調設備で蒸気式の熱交換器を使用して、工場内の温度管理をしている場所は無いでしょうか?
また、生産設備においても蒸気の比例式調整弁を使用していませんか?
最近では、温度制御もシビアなものが求められています。
それに伴い従来のON-OFF制御から、温調計と温度センサーを使用した比例制御を用いているところが多くなっています。
このシビアな温度管理を行うために用いられる比例制御が、ON-OFF制御時では発生しなかった「ストール現象」の様な新たなトラブルを引き起こす事があります。
そして、その代表的な例が、先回でも少しご紹介しました「比例制御している空調用の熱交換器が定期的に破損してしまう」という事例なのです。
まず、この現象を理解する上で押さえておくべきポイントが2つあります。
1. 蒸気の急速冷却によるハンマー発生原理
2. 送気圧力とトラップのドレン排出能力の関係
1番目のポイントに関しては、第2回にてご紹介しておりますので説明は割愛させていただきます。
(参照:第2回 http://www.hic-news.com/admin/pre/blog.php/v/9/ )
今回は2番目のポイントとなる送気圧力トラップ排水量の関係を簡単にですが説明致します。
スチームトラップは圧力差があって、初めて流れる様、設計されています。
そのため、排出能力は同じトラップでも入口と出口の圧力差が大きい程高くなるのです。
逆に、圧力差が0またはマイナスになると、いくら排出能力の高いトラップでも排出不良となります。
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ポイントとなる2つの点を抑えて頂いた上で、本題の「ストール現象」とは何かを解説していきたいと思います。
工場空調の一部を加温するために蒸気式熱交換器をダクトの間に入れて空調していたとします。
熱交換器に入る手前に比例式の蒸気制御弁があり、蒸気出口には温調トラップがついていました。
最初は部屋が冷えているので制御弁は全開状態です。トラップも順調にドレンを排出していきます。
次第に部屋の温度も上がり設定温度に近づくに連れて比例制御弁も少しずつ閉まっていきます。それに伴い熱交換器内の圧力も下がっていき、やがて0になります。従って蒸気ドレンも徐々に出にくくなり蒸気ドレンが熱交換器内に溜まって排出できない状態になります。
これが「ストール現象」です。
(クリックにて拡大)
このような状態になってしまうと熱交換器内の管路が冷やされ、また熱交換器自身も本来の能力を発揮できなくなってしまいます。
そうなると、部屋の温度も下がっていきますので、再加温しようと比例制御弁が解放されて熱交換器内に蒸気の送気が開始されます。
この時、冷えたドレンの中に蒸気が入る形となり、ウォーターハンマーが発生します。
また、熱交換器内に常にドレンが滞留している形となりますので腐食の原因にもつながります。この繰り返しが熱交換器の寿命を著しく短くしていくのです。
ストール現象の弊害をまとめてみます。
1. 熱交換器内にドレンの滞留による腐食・劣化
2. 熱交換器内ウォーターハンマーによる破損
3. 熱交換器内ドレン滞留による能力低下
ストール現象を防ぐ方法として3つ挙げられます。
1. パワートラップや真空ポンプで強制的にドレンを排出する。
→これはウォーターハンマー及び腐食防止のためです。
2. 熱交換器とトラップとの落差を300mm以上とる。
→これは落差を設けることにより差圧ができてドレンが
抜けやすくなるためです。
3. スチームトラップはフロート式を選定する。
→これはトラップの中でも1番差圧が少なくても作動するためです。
どうでしたか。「ストール現象」というものは他にも設計当初では問題がなくても稼働状況の変化によって起こる場合や、トラップの二次側に背圧がかかる場合など様々な状況で発生する可能性があります。このような現象でお困りでしたら、是非お気軽にご相談ください。
最後に、弊社ショールーム「スマートファクトリー」にて、お客様にもっと深く知っていただけるように、実演機を作って再現できるかを試してみました。
こういったトラブルというものは条件が揃わないと中々うまく再現することができません。
私達も色々なトラブルを再現させようと実験していますが、逆にトラブルを起こそうと思ってもうまくいかないことの方が多いのです。
そのことからも実際にトラブルが起きた時も原因を追究することはかなり難しいことが分かります。トラブルの原因というものはたいてい複数の要因が重なって起こることがほとんどだからです。
尚、弊社省ルームにて今回ご紹介したストール現象の再現をはじめとする、色々な実験を体験することができます。
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。
2回にわたって、ドレンの滞留によるトラブルについてご紹介してきましたが、次回、本シリーズ最後のテーマは、トラップが原因で起こるもう一つの要因である「蒸気漏れで引き起こすトラブル」に焦点をあてて、生産現場の改善を考えていきたいと思います。
次回をお楽しみに。
この記事に関してご意見・ご質問等ございましたら、GKC担当:永井までお気軽にお問合せください。
HIC豊安工業株式会社のブログです。