2013年01月25日
2月度 スマートファクトリーセミナー開催
(クリックにて拡大)
◇開催日時: 2月27日(水) 10:00~17:00(受付随時)
セミナー第1部:10:30~
セミナー第2部:13:30~
◇場所: スマートファクトリーショールーム
(刈谷市一ツ木町4丁目6番地11)
今回のテーマは「ポンプの省エネの勘所と落とし穴」です。
セミナー当日のみ、特別展示のポンプ実機ブースにて実演検証を交えながら、
7つの勘所(目のつけ方)に焦点をあて、ポンプの省エネ手法をご紹介していきます。お客様の現場でも当てはまる項目が見つかるかもしれません。
今月のメルマガ技術情報でご紹介した事例もさらに詳しく解説させていただきます。
ぜひお気軽にご参加ください。
皆様のご来場をお待ちしております。
☆ご質問等ございましたら、お気軽にお問合せください。
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担当:営業2グループ
・TEL:0566-81-0885
・FAX:0566-82-0321
・e-mail:e-mail@e-houan.co.jp
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2013年01月25日
皆さんこんにちは。
今月からは全3回でポンプの省エネをテーマに、その手法と落とし穴について考えてみたいと思います。
今回は初回となりますので、まずはポンプの原理的な説明を少しした上でインバーターによる省エネ事例を1つご紹介します。
ポンプの定義は一般的に
”必要とされる流体を目的とされる場所(高さ)まで、必要とされる力(圧力)で送り込む機械”と言われます。
エネルギー的に見れば
電気エネルギーを圧力エネルギー(揚程)と速度エネルギー(流量)に変換する機械といえます。
ポンプの場合、省エネのポイントは
回転数と流量は比例関係にある。(流量を半分にすると回転数は半分になる)
揚程は流量の2乗に比例する。(流量を半分にすると揚程は1/4になる)
消費電力は流量の3乗に比例する。(流量を半分にすると消費電力は
1/8になる)
という事です。
よくこんなことを耳にします。
・このポンプって今どのくらいの流量がでているの?
・このポンプは今どのくらいの性能なの? ・・・などです。
この答えって意外と簡単に分かるんですがご存知ですか?
(クリックにて拡大)
このように圧力計から分かる情報は非常に重要です。しかも流量計や電力計などと比較すると非常に安価に設置ができますが、実際には圧力計の無いポンプをよく見ます。
この機会にぜひ設置してみてはいかがでしょうか。
では、ここからは実例を交えてポンプの省エネを考えていきたいと思います。
以下の様な設備があります。
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冒頭でも説明しましたが、ポンプは電気エネルギーを流量と揚程の運動エネルギーに変換する機械の事です。ここでは必要な流量にするためにバルブを調整して流量を減少しましたが、この時のポンプの吐出圧力はどのように変化したのでしょうか。
全開時0.2MPaで流量調整時は0.29MPaとなり増加しております。
これは、流量を絞ったためにその減少分が揚程(圧力)に変化してしまったということです。
確かに必要な流量だけ流れるよう調整したのですが、その分揚程を高くする事にエネルギーが使用されてしまい、結果そこまでの消費電力の違いはなかったのです。
ここで登場するのがインバーターとなります。
一般的に直流を交流に変換する装置をインバーターというのですが、説明すると長くなってしまうため、ポンプにおいてはその回転数を変化させる装置だと思ってください。
このインバーターを利用して回転数を抑える、つまり、運動エネルギーを抑えるという事です。
結果として電気エネルギー(消費電力)が減少して省エネルギーにつながることになります。
送水設備は以下のような理由で導入段階で安全率を大きく見る傾向があり、実際設備が稼働すると思った以上に過大な能力で運転している場合があるので一度見直してみる事も重要です。
◇安全率を大きく見る理由◇
(1) 本当の必要流量がはっきりとわからない場合が多い
(2) 設備稼働後、様々な設備の追加がある可能性があるため、
必要能力+αをみる傾向がある
(3) 配管や設備の経年劣化に伴い、いわゆる汚れなどが堆積して損失が
増加し能力が減少する傾向が顕著にみられるため、あらかじめ大きい
能力選定をする
また、近年ではこのインバーター本体が比較的安価で入手できるようになりました。
上記の理由により特に冷却水系統で連続運転しているポンプなどは少し回転数を低下させてやることによって思わぬ省エネ効果が期待できる場合があります。
では、インバーターを利用して回転数制御をした時にどのくらい電力が低下するかを見てみましょう。
本来ならば流量計や電力計等の“見える化”アイテムは必要となりますが、まずはポンプの吐出圧力を確認していただき、現状どのような運転状況にあるかを把握する事によって、エネルギーの削減余地があるかどうか確認してみてはいかがでしょうか。
最後に1つ、
来る2月27日に弊社ショールームにて今回の内容を元にしたセミナーを開催致します。ご都合のつく方は是非参加して頂きインバーターの効果の程を体感してください。
次回メルマガはこのインバーター導入にあたっての注意事項のお話となります。
2013年01月25日
☆ こたつでみかんよりも・・・ ☆
2012年、世界滅亡が囁かれる中で、何事もなく、また新しい年がやってきました。
皆様、あけましておめでとうございます!
そして早速今年一発目の、豊安工業の大切な行事がやってきました。
それは・・・初日の出です。
集合時間には、参加者全員が蒲郡市の竹島に到着!!
あとは日の出を待つのみ
まだ日が出ません・・・
早く暖かい部屋でミカンが食べたい・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・!
出ました!!!
待つこと約30分
2013年の始まりを告げる初日の出
もうミカンなんて関係ない・・・・!!
ここで今年の干支の蛇の登場に、鈴木美知子さん大興奮!!
そして、全員で写真撮影☆
加藤保温工業の加藤さんも寒い中、初日の出に来て頂きました!
ありがとうございました。
私は、生まれて初めて初日の出を見ましたが、
自分の悩んでいることは小さいことだなぁ~と思わせるようなきれいな初日の出でした。
皆様も、是非来年は初日の出を一緒に見ましょう。
そして、2013年も始まりました!!
皆様が健康で、来年も元気に初日の出が見られることを
心より祈っています。
よっしゃいくぞー!!
1・2・3・・・・・
ダァ~~~~~~!!!
2012年12月25日
次回のセミナー開催日時は、2月を予定しております。
今回は『ポンプ』をテーマに実演を交えながら
省エネ実例をご紹介していきたいと考えています。
セミナーにつきましては、従来同様スマートファクトリーショールーム内にて
10:30〜 第1部
13:30〜 第2部
の2回を予定しております。
詳しい内容につきましては、また次回のメルマガにてご案内させていただきます。
お楽しみに。
2012年12月25日
さて、残すところ今年もあと少し、今年も例年に比べるとやはり非常に寒く事務所におきましては当然ながら暖房を使用していると思われます。
まず初めにちょっとした質問ですが、冷房と暖房とどちらが消費電力が大きいかご存知ですか??
答えは一般的に暖房の方が消費電力は大きくなります。理由は割愛させて頂きますがイメージ的には冷房時の消費電力が大きく感じるのはデマンドの問題と重なっているからではないでしょうか。
今回はその暖房(もちろん冷房でも)で効果のある省エネのお話しとなります。
さて今回ご紹介させて頂くのは下の写真の機械です。
これが何か分かりますか?
これは換気扇の運転をコントロールする商品となります。
目立たない場所で黙々と部屋の空気を入れ替えている換気扇ですが、いつもまわっていませんか?
換気扇は室内の清浄度を保つために設置が義務付けられており、その選定方法は一般的に対象面積から、使用用途、収容人数を仮定して計算で算出されます。しかしながら、ほとんどの事務所では人がいる、いないにかかわらず絶えず回り続けています。“換気回数”、“換気量”、“風量”といろいろありますが今回着目するのは
“CO2濃度”です。
先程の機械の中にCO2を測定するセンサーがついており、CO2の濃度と設定濃度を比較して、設定より低い時は停止させ、高くなれば運転させます。もちろん回転数制御にも対応しています。
前置きはこのぐらいとして本題に入ります。
なぜこれが空調の省エネかというと、まずは下のイメージ画像をご覧ください。
イメージ画像のように、空調機と換気扇、その制御には関係が無いようにも思えますが、エネルギーの観点から見るとこの関係は非常に重要な関係になるのではないでしょうか。
部屋の空気は正常に保たれますが、空調機を中心として考えると非常に無駄なエネルギーを使用する場合があります。よって換気扇の運転状況を見直すことによって空調の負荷低減につながることとなります。
では、どのくらいの低減になるかいつものように弊社スマートファクトリーショールームにて実験してみましたので、その結果を以下に記します。
◇ショールームの2Fセミナー室にて全く誰もいない状態で換気扇を連続運転した時の空調電力と換気扇を濃度管理(1,000ppm)した時の電力の違いを実験してみました。
いかがでしたか。
少し極端な例でしたが、1つの空間(部屋)で設計条件のまま使用されている部屋は非常に少ないと思います。特に換気扇は使用エネルギーが少ないので見過ごされがちですが、空調の負荷低減には重要な要素となります。この機会にぜひ皆さんの職場の換気扇の状況を確認されてはいかがでしょうか。
次回からは、「ポンプの省エネ」として全3回のシリーズをご紹介させて頂きます。
HIC豊安工業株式会社のブログです。