2015年08月19日
電極保持器って知っていますか?
ボイラーの水位を検出したり、タンクの水位を検出したりする役割を
果たすイカした奴です。
というわけで、本日の作業は・・・
小型貫流ボイラーの電極保持器整備です。
これが不良になると水位検出不良になり、
ボイラーが異常停止します。
まずは、電極棒の部分を磨き、錆び、汚れを落とします。
錆や汚れが抵抗になり、電極間で電気が流れず、
水位検出不良になります。
ネジの錆びもワイヤーブラシで磨いて落とします。
こういうことを疎かにすると、いつか錆びで固着し、
外せなくなります。
ロックナットを締めて・・・
ロックビスも締めます。
ここは力加減が大切です。
強く締めすぎると電極棒のネジをつぶし、外せなくなります。
かといって、緩いと脱着します。。。
適切な力で締めます。
取り付ける電線を間違えないように
線色をマーキングします。
よし!交換完了!!
今回はボイラーの電極保持器を整備しましたが、
電極式の水位制御は色々な所に使われています。
皆さんの周りの設備でも意外と使われていますよ。
気になってもらえましたら是非ご確認を。
目につかないところに目を向け、気を使ってみる。
それが一番大事。
2015年08月19日
☆ ドッヂボール大会 ☆
とある某日、ほぼ毎年恒例のドッヂボール大会が開かれました。
まずは、企画運営の福利厚生委員会の説明を聞きます。
ルール説明、準備体操ののちに、いざ対決!
(両チーム気合十分です(^U^)
試合前までは、ほのぼのムードですが・・・
試合が始まると、和気あいあいの中にも気合が入ります。
(平均年齢35歳越えのチームも大健闘!)
今回一番のショット!
気合を込めた一投を見事な身のこなしでかわします!
(身軽に動きまわる石川さん)
先輩後輩関係なく、チーム対チームで真剣勝負です!
日頃のいろいろな思いを込めて、一投一投を投げ込みます。
全試合終了し、優秀者には社長賞&MVP賞が渡されます。
\もらえると思ってました!/ ・・・と川澄くん。(左)
\まだまだ若いやつには負けないもんね!/ ・・・と青池さん。(右)
最初から最後まで動き回り、
翌日は筋肉痛になる人が続出しましたが、
みんなのどことなく晴れやかな表情が見られた1日でした。
・・・ま、今回私は見学でしたが(笑)
By.谷川(エンジニア部)
2015年06月23日
みなさんこんにちは。
月変わりでお届けしています技術系情報コーナーの第3弾は
私達、工場管理部が担当させて頂きます。
私達は日頃、お客様の工場にお伺いさせて頂き、設備に関する様々な工事に
携わらせて頂いています。
その中で省エネ、改善手法と同等に、
施工における品質、安全管理も重要なノウハウだと考えています。
そこで、ここでは他の技術系コーナーとは視点を変え、
施工や安全に関するテーマを中心に
「 SmartTopics~スマトピ~ 」
と題してお届けしていこうと思います。
そして、スマトピ第1回はこれからの時期無視することのできない
「熱中症」をテーマにお届けいたします。
早速ですが、熱中症とな何なのか?
ニュースなどでも頻繁に取り上げられる機会が多いため、
みなさんもよくご存じだとは思いますが、念のため、まとめておきます。
□熱中症とは・・・?
暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称。
主な症状としては、めまい、失神、頭痛、吐き気、気分が悪くなる。
体調の変化として体温の異常な上昇、
異常な発汗(または汗が出なくなる)などがある。
最悪の場合、命に係わる可能性もある。
近年、この時期になると非常に注目されることもあり、対策など一般的にも
浸透してきていると感じるのですが、誤解されがちな事があります。
それは塩分摂取です。
(1) 汗をかくと、身体の塩分が失われる。
(2) だから水分には塩を入れて、常に塩分補給をしなければいけない。
(3) 塩飴、梅干しを食べて塩分を補給しなければいけない。
汗をかいたら塩分を補給していますか?
夏だから、汗をかいたからといって、塩分を過剰に意識してとるのは、
実は・・・間違っているのです!!
夏の暑い日、私たちはどのくらい塩分を失っているのでしょうか。
とある実験結果があります。
1日中炎天下で作業をしたとしても、平均の塩分摂取量で
充分まかなえていると言えます。
こまめに塩分(を重点的に)補給を行うというより、暑くてもしっかり食事をとることが重要だと言えるのではないでしょうか。
そのようなことも踏まえつつ、正しい予防と対策を整理してみましょう。
まずは予防について・・・
大切なことは、自分だけは大丈夫と無理をせず、
早め、早めの行動を行うことです。
水分補給などは体調の良否ではなく、最低限の間隔以上に定期的に行うなど
決めてしまった方がよいかもしれません。
また、お互いの様子を気にかけ少しでも様子がおかしいようならば相手に休憩、
水分補給などを促してあげる事ではないでしょうか。
日頃から暑さに対する抵抗力をつける為に、室内にいる時などはエアコンの
設定温度を下げ過ぎず、多少の暑さには慣れておくことも重要です。
体が暑さになれると、心理的にも暑さ感が弱まり、同時に体の機能にも変化が
みられるようになります。
*****
あらかじめ予防できるのであれば、それに越したことはありませんが、
万全を期したつもりでも熱中症に遭遇することもあるかもしれません。
そのような時にもあわてず適切な行動をするように心がけていきたいですね。
最後に熱中症が起こってしまった場合の応急処置を紹介します。
熱中症の応急処置には様々な方法があります。
気を付けないといけないのは、
間違った熱中症の応急処置をしてしまうと、
かえって患者の様態を悪くする恐れがある ということです。
正しい応急処置の方法を身につけて、
最善の対策がとれるように覚えておきましょう。
以下にまとめてみました。
熱中症は早期発見、早期対応が肝心!!
時間が経過すると共に重症度も増します!
日頃から熱中症に対する対処方法を十分理解して、
いざという時に慌てないようにしましょう。
次回はメンテ日記第2回をお届けいたします。
お楽しみに!
2015年06月23日
☆屋久島研修☆
6月担当、名倉です。
先日、本物研修で屋久島へ行ってきました。
屋久島はほとんどの日が雨。
雨の日の登山は、体力、気力、自分との戦いです。
雨が心配される中、今年も3年ぶりに若手社員を連れ、
2班に分かれ先日行ってまいりました。
鹿児島からは高速船でいざ屋久島へ!
出発前に一枚、後ろは桜島です。きれいですね。
実は、帰った後に大きな噴火がありました。
2班とも屋久島につく時には、奇跡的に雨も上がりいい感じ。
明日も降らないようにと願うばかり・・・。
明日は早いので、今日は早く寝ましょう。10時には消灯。
翌日。
さあいよいよ登山へ出発!朝3時に起床し、4時にチェックアウト!
眠い目をこすりながらも
さあ~行くぞ! 気合は十分!
シャトルバスに乗り、登山口へ。
朝6時いよいよ登山スタートです。今から約4時間をかけ、縄文杉を目指します。
トロッコの道をひたすら歩いていきます。
所々に橋が架かっています。
まっすぐ歩かないと隙間から転落しそう・・・(汗)
下には大きな岩が多数、どこから流れてきたのでしょうか、すごい数。
記念に写真を撮りましょう。まだまだみんな余裕!
さ~、ここから本格的に山に入っていきます。その前に小休止。
ここに来るまでに2時間かかっています。
歩く道には、岩、木の根っこ、階段。
決して容易い道ではありませんが、とにかく一歩、一歩、上を目指して登ります。
ゴミ一つ落ちていません。さすが世界遺産ですね。
時折、木の間から見える景色を楽しみながら、なんとおいしい空気だろう、神秘的な木々を見て癒されていると、なんと野生のシカが現れました。
そういえばさっきサルもいたな。
豊かな自然を見ながら、自分たちはこの自然界に生かされていることを実感します。また、この自然を大切にしなければという思いが自然と湧いてきました。
なんと、両班とも運の良いことに、ほとんど雨は降りませんでした。
歩いて、
歩いて、
歩いて・・・お!!
おぉ~!!!これが縄文杉だ!!
着いたー!
すごい気を感じます。
まるで時間が止まっているようです。
何回見ても「すごいな」以外に言葉が出ない・・・。
写真ではおそらくこの感覚は得られないでしょう。
やはり実物(本物)を見ることに意義があると痛切に思いました。
今回参加したみんなはどんな感想を持ったかな?
私は、登り切った達成感と縄文杉を間近で見て、一気に疲れがなくなりました。
元気をもらい気分よくなったところで記念撮影。
さあ~明日からまた頑張るぞ!!
その後、全員無事に時間通り下山し、心も体もリフレッシュして会社に帰ってきました。
屋久島サイコー!!!
by.名倉(常務取締役)
2015年05月20日
みなさんこんにちは。
月変わりでお届けする技術系新コーナーの第2弾として、
題して “現場改善委員会” 第1回をお届けいたします。
ここでは工場における、生産や保全業務の効率向上、安定生産に着目し、
さまざまな角度から現場の改善を考えていこうというコーナーです。
第1回のテーマは配管劣化についてお送り致します。
ポンプやコンプレッサー、ボイラーなど原動機器は使用するうちに老朽化していき、いずれは更新時期となります。
当然ながらそれらを繋ぐ配管も劣化していくのですが、配管の劣化は機器類に比べ、いきなり大きなトラブルに繋がることはありません。
しかし、じわじわと、そして確実に生産における安定供給をむしばんでいき、ある日突然無視できない甚大な問題を引き起こす可能性があります。
そして、一旦問題が起こると、機器のように単純に交換とはいかないケースも多いため、復旧改善に突発的な多額の費用が発生するだけでなく、現状把握を含め長期にわたる復旧時間が必要となる恐れもあります。
そのような事態が起きないためにも、中・長期的に配管の更新計画をたてて、
こまめに、無理なく実施していくことが大切だと考えます。
そしてその第一歩が配管劣化の兆候を見極めることだと言えます。
こんな点に心当たりはありませんか?
1.細かい漏れ修理が増えてきた。
特に写真のような簡易の漏れ修理継手をよく使っていないでしょうか?
このような配管は、内面腐食が進行している恐れがあります。
このまま内面腐食が進むと減肉による管材強度の低下から最悪配管が折れて甚大な漏れ事故につながる可能性があります。
また、漏れにつながらないとしても内面は錆などにより機器への異物混入や、飲み水配管などの場合は衛生的にも良くありません。
2.生産量や人が増えていないのに使用量が増加した。
埋設管など隠ぺい部での外面腐食が進行している恐れがあります。
弊害としては、基本的には内面腐食と同様ですが、最大の問題点は発見しづらいため知らないうちに漏えい汚染や漏えい損失につながっている可能性があるということです。
3.必要な流量が流れなくなった・・・。
設備や機器に問題が無いようならば
堆積物による管路の閉塞が進行している恐れがあります。
管路の安定供給が妨げられ、生産効率の低下に繋がります。
例えば写真(↑)の配管の場合、50A分の流量が必要な系統に対し、25Aの配管を繋いでいる事と同等の状態になっていると言えます。
搬送機器への負荷も増えるので場合によっては、エネルギーロスに繋がっている可能性もあります。
4.配管の外観に異常がみられる。
鋼管の表面への浮き錆も問題ですが、ここでは特に塩ビ管に対して注意が必要です。
一般的には塩ビ管は腐食が無いので大丈夫と考えられがちですが、化成製品特有の劣化が存在します。
代表的な例が紫外線などによる耐光劣化、白化現象です。
これは材質そのものが硬化し、非常に割れやすくなってしまいます。
分かりやすいイメージでいうと、屋外で長期間放置された樹脂製品がボロボロになってしまうような感じです。
もう一つが特に薬液配管に発生する、しみだしという現象です。
一見、結露にも見えますが実際には管材の一部成分が管内の薬液により溶けてしまいスポンジ状となり表面にしみだしてきている現象です。基本的には管材選定におけるミスマッチで発生します。
薬液管路に発生する特性上、少量の漏れでも大きな事故につながる可能性があります。
***
以上、配管劣化における代表的な兆候をご紹介させていただきました。
もし兆候がみられる管路があるようならば、補修頻度、系統の重要度、使用流体、周囲状況(人通りが多い、精密設備があるなど)から総合的に検討し優先順位を定め、更新計画を立てていきます。
管材・環境・用途によって幅はありますが、一般的に配管の更新時期は15~30年と言われています。
突発的な修理で対応を続けても漏れが多発している管路は近い将来、更新せざるを得ない時期が必ず訪れます。
また、修理を続けた結果、最終的に更新となってしまった場合、それまでの修理費が結局無駄になってしまいます。
配管は水や、蒸気、エアーなど、さまざまな流体あるいはエネルギーの搬送を目的としています。
いうならば、生産におけるライフラインであり、体でいう血管のようなものであると言え、地味ではありますが、とても重要なものと言えます。
そのような配管の状況を今一度注目、確認をしてみてはいかがでしょうか?
次回は月替わりでお届けする技術系新コーナーの最終となる第3弾を予定しています。来月の新コーナー及び、次回の現場改善委員会をお楽しみに!
HIC豊安工業株式会社のブログです。